企業は独自の料金を自由に設定できます。そして料金モデルの選択肢も様々で、後払いの従量制、サブスクリプション、時間制、定額制などがあります。この記事では定額制の主な特徴、そのメリットとデメリットについて解説します。
目次
- 定額制とその仕組み
- 定額制が適している場合
- 定額制のメリットとデメリット
- 理想的な定額料金の決定
- Stripe でできること
定額制とその仕組み
定額制とは、利用者が財またはサービスの利用にあたって決められた金額を支払う料金戦略です。料金は事前に合意され、利用量や提供数、発生した問題、サービス提供者が費やした時間などにより変動することはありません。このアプローチが最も適しているのは、内容が明確に定義されている商品やサービス、そして各顧客が本質的に同等の価値を受けとるという状況です。
定額制が適している場合
定額制は、プロジェクト全体の総額で受けとりたい企業にとって有益です。このモデルでは、労働時間や顧客の消費額を計算する必要がないため、企業は自社のミッションに集中し、提供する専門性を最大限発揮できます。そこが時間制や従量制と異なる点です。顧客側にとっても、請求総額が明確で事前に予想できるため、定額制が好まれる傾向があります。しかしながら、定額制を採用する場合、売り手が自社の経費と提供期間に見合う価値、自身のノウハウ、そして (損失を回避するために) 予期せぬ支出への備えを適切に見積もる必要があります。
定額制は、次のような企業に適しています。
- 商品またはサービスの内容を明確に定義でき、プロジェクトの範囲が簡単に画定できる
- コストが比較的安定している
- 対象となる市場に新しいサービスを試したい
- 商品やサービスの価値を時間や実際の消費量より重視している
フランスでは、定額制が最もよく使われるのは、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) や マイクロ SaaS ソリューションのほか、個人事業主や共済・健康保険組合が提供するサービスです。また、マーケティング関連サービスも通常、定額制を採用しています。
法務案件のような複雑で状況が変化する業務の場合、時間単位または日単位で単価を設定し、実際に費やした時間にもとづいて請求する方法が適しています。これにより従事した時間と日数すべてに対してもれなく支払いが受けられます。
定額制のメリットとデメリット
定額制には、企業と顧客双方にとって次のような複数のメリットがあります。
- 特に請求処理と会計の面で、管理が容易
- 顧客が事前にコストを把握できるため納得が得やすく、商談期間が短縮される
- 料金設定が作業時間ではなく提供される価値と連動するため、事業の他の重要な側面に注力できる
- 財務の見通しが立つので、キャッシュフロー管理の精度が上がる
ただし、この料金体系には次のような欠点もあります。
- コストや労力の面でプロジェクトへの投資資源を過小評価すると、価格設定が低くなりすぎて収益性を損なうことにつながる。そのため適切な見通しを立てることが不可欠
- 定額制が適さない商品・サービスがある。また、要件が変わると効果的に機能しない可能性がある
この方法を導入する前に慎重に検討することが重要です。なぜなら、顧客と料金について合意した後で設定価格を修正するのは、たとえプロジェクト実施中の予期せぬ状況や課題があったとしても困難だからです。
定額制のメリットとデメリット
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メリット |
デメリット |
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理想的な定額料金の決定
理想的な定額料金とは、提供するサービスや商品の種類、その複雑さ、競合他社の価格水準、顧客の選好が総合的に反映された料金です。顧客の支払許容額はいくらでしょうか。提供する商品やサービスに対して顧客はどのようなメリットを感じているでしょうか。詳細な市場調査を行い、競合他社の価格戦略を分析することが不可欠です。
プロジェクト、商品、サービスの範囲を過不足なく明確に定義しましょう。具体的な作業内容と顧客の期待を正確に記述します。料金を設定する際には、専門知識や経験、提供する価値、そして業務遂行に要する時間を反映させます。
最後に、予期せぬ支出をカバーするためマージンを確保しておくことが成功の鍵を握ります。適切な定額料金の設定には、市場と業界に関する深い知識が欠かせません。
Stripe でできること
Stripe Billing では、シンプルな継続請求から従量課金、営業交渉による契約まで、ニーズに合わせて請求および顧客管理ができます。コード不要で、わずか数分で世界中から継続決済を受け付けることができます。さらに、API を活用して独自のシステム統合を構築することも可能です。
Stripe Billing で以下のことが実現できます。
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柔軟な料金体系の提供: 従量課金、段階制料金、定額料金および超過料金など、あらゆる料金体系モデルを用意して、ユーザーのニーズにすばやく対応します。クーポン、無料トライアル、日割り計算、その他の拡張機能も含まれます。
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グローバル展開の拡大: 顧客が希望する決済手段に対応することで、購入率が向上します。Stripe は 125 を超えるローカル決済手段と 130 種類以上の通貨をサポートしています。
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収入を増やし解約を削減: Smart Retries と回収ワークフローの自動化で、売上回収を効率化し、意図しない解約を減らせます。Stripe のリカバリツールは、2024 年に 65 億ドル以上の売上回収をサポートしました。
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業務効率の向上: Stripe のモジュール型税務管理、収益レポート、データツールを活用して複数の収益システムを 1 つに統合。外部のソフトウェアとも簡単に連携できます。
この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。